王子様と灰色の日々を読みました

屋敷からいなくなった女装趣味の至のために同じ顔の主人公の敦子が入れ替わりをするお話です。

この作家さんは元はBL作品を出しているのでどんな話になるんだろうと思って読み始めました。

初めはちょっとは感動できても、ものすごくは感動できないと思っていました。

でも、異母兄の遼が敦子にダンスを教えている所がいいなと思いました。

時々ミニ敦子と遼になるんですが、じゃれている所がむちゃくちゃ可愛いので、もっと読みたくなりました。

きっと表向きは敦子が至の代わりをして裏で遼と両想いになるとかそういう感じで終わらせてくるんだろうなと思っていました。

ですが、全く違った風に終わりを迎えました。

ハッピーエンドなのですけどもかなり切ない過程のある4巻の所が大好きです。

元服式に至が出てきたんですけど、乃木家の家族が一つになるために敦子は自分を犠牲にして自分こそが至だと言った所が感動しました。

結果的にはバレて連れ出されてしまうのですが、乃木家はやっと一つになれた感じでした。

式の後部屋で待たせてあるはずの敦子の姿を探すのですが姿はなく、敦子は置手紙をして屋敷から出て行きます。

その時に、手紙を書くときの回想のコマがあるんですけど、そこで遼に好きだと書く時に何回かためらう敦子が凄くいじらしくて、可愛かったです。

遼も絶対に敦子の事が好きだろうなと思っていたので最後にハッピーエンドになって良かったです。

もっと二人のイチャイチャが見たかったですがそこは想像して下さいという事でちょっと不完全燃焼系ですが、最初の頃、敦子がずっと思い続けていた『人を愛するという事は不幸』という事が遼にあってそうじゃなくなったのが良かったと思います。